認知症のある方の食べるチカラを取り戻そう-知識・観察・洞察そして汎化へ

日時:
2019年7月7日(日)13:00-16:20頃
受付時間 12:20-12:55

会場:
国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 講堂(東京都港区)
詳細 https://www.toranomon.gr.jp/access/


内容:
認知症のある方が食事中にムセたら、食事を中止していませんか?
認知症のある方がトロミのついた飲み物でムセたら、トロミの濃度をもっと濃くしていませんか?

実は、これらの対応は必ずしも適切とは言えません。
「えっ?」と驚いた人もいるかもしれません。
上記のような対応は、実は効果がないどころか、逆効果になってしまうケースだってあるんです。

嚥下の機能解剖をもとにした知識と認知症を引き起こす疾患に関する知識があれば、目の前にいる方がどんな風に食べているのか、食べ方を詳しく観察することができます。
観察することができれば、その食べ方に反映されている困難も能力も洞察することができます。洞察することができれば、どんな食形態が適切なのか、どのような食具をどのように扱うことが適切なのか、気をつけて見極めなければいけないポイント等を、具体的に検討し、提案し、確認することができるようになります。

「〇〇という時には△△する」というハウツー的な対応ではなくて、目の前にいる方のその時その場のその状況に応じて食事介助ができるように、現場で必要なのに教えてもらえる機会が少ない知識と観察のポイントについて、事例をもとにビデオも使用しながら詳しくご説明いたします。

また、ありそうでないのがスプーン操作の研修会。
当日は、実際にスプーンの扱い方の実技も行います。

重度の認知症のある方でも、実際の食事場面への介入だけで食べ方が改善されます。
全介助にもかかわらず食べこぼしの多かった方が、食べこぼしがゼロになる。1時間かけても1割も食べられなかった方が、20分で全量食べられるようになる。シリンジで1ccずつ介助してもムセの酷かった方が、20分でミキサーソフト食を全量食べられるようになる。誤嚥性肺炎になった方が再燃することなく、もう一度食べられるようになる。本当に起こったことです。

食事介助で困っている方、興味のある方でしたら、どなたでも参加可能です。ご参加お待ちしております。

講師:佐藤良枝氏(作業療法士&バリデーションワーカー,曽我病院)

その他:                      主催:作業療法総合研究所/虎の門病院リハビリテーション部言語聴覚室

問い合わせ先:
作業療法総合研究所(OT Lab)事務局
昭和大学保健医療学部作業療法学科 作田浩行
045-985-6537, supportアットマークot-kab.org
URL:https://ot-lab.org
※申込先ではありません.ご注意下さい.

応募方法:
ウェブサイトよりお申し込み下さい
https://ot-lab.org/entry
申込みから1週間以内にこちらから返信がない場合は,ご面倒ですが下記へお問い合わせください.なお,携帯電話のメールからも申し込み可能ですが,こちらからのメールが受信できるよう設定をお願いいたします.

ホームページ:             https://ot-lab.org/post/1273

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