東京都言語聴覚士会

Tokyo Speech-Language-Hearing Therapists Association

会長挨拶


東京都言語聴覚士会のホームページにアクセスいただき、ありがとうございます。本年5月24日に設立された東京都言語聴覚士会は、都内に在勤あるいは在住する言語聴覚士を正会員とする職能組織です。

「東京」は日本の首都ですから、他の地域に比較すると大規模な研修会の企画が多く、また、専門的な知識や情報も得られやすい場所かもしれません。しかし、人口は1千万人以上、都心部ばかりではなく、山間部も離島もある地域が「東京」の特徴です。お互いに顔も知らないままに仕事をし、身近な地域でこまかに相談できる先輩や仲間の言語聴覚士に出会うことなく悩んでいる、一人職場の若い方々もいます。「顔と顔が合わせられる」地域での小規模な勉強会などの企画が必要ではないでしょうか。また、職能組織のもう一つの大きな役割、それは、障害ある方に対するサービス提供体制にいつも関心を抱き、その課題や問題点をしっかり把握し、組織としてその解決に向けて活動していくことだと思います。医療、福祉、保健、教育など多岐にわたる分野で様々な制度に支えられている言語聴覚士の活動ですが、ともすれば、「制度」のみが先行し、本来のリハビリテーションやハビリテーションの考え方が歪められてしまう現状もあるように思います。

そこで、私たち東京都言語聴覚士会は、「東京」という地域における様々な課題に対処していくために、以下のような活動を行ないます。

  1. 医療、介護、保健、福祉、学校教育等の関連する領域について、会員と都士会との双方向の情報交換を緊密に行ない、地域社会における各領域の発展と充実に寄与します。
  2. 教育・研修制度の充実をはかり、言語聴覚士の資質の向上に努めます。
    お互いに顔がみえる地域での小規模な研修会なども考えていきます。
  3. 関連諸機関および団体等と連携・交流し、障害ある方々により良いサービスが提供できるよう努めます。
  4. 上記の活動を通じ、また日本言語聴覚士協会と連携し、地域組織では対応が困難な事項についてその解決に努め、東京都における言語聴覚士の社会的地位の向上を目指します。

東京都における多くの言語聴覚士が本会に入会され、自己研鑽に励み、地域社会に貢献することを目指して下さいますよう、心よりお願い申し上げます。

平成21年10月1日
東京都言語聴覚士会
会長 半田理恵子