東京都言語聴覚士会

Tokyo Speech-Language-Hearing Therapists Association

5月21日 痛みの脳内機構とニューロリハビリテーション~東京会場~

研修会・講習会名: 痛みの脳内機構とニューロリハビリテーション~東京会場~
日時: 2017年5月21日(日)10:00~16:00(受付9:30~)

会場:
株式会社 東京証券会館 8階 ホール
東京都中央区日本橋茅場町1-5-8

内容:
【講師】
森岡 周 先生
畿央大学 健康科学部 理学療法学科 教授・理学療法士

【講義概要】
患肢の不使用が長引くと、感覚入力や運動出力が減少し、それに伴い対応する脳内の体部位再現領域が狭小化する。この狭小化の程度と痛みの強さは相関する。このように、慢性痛と脳の機能不全には関連がみられ、それに対するニューロリハビリテーションが積極的に開発されている。

痛みが慢性化すると末梢の原因よりも、脳の機能不全の様相が強くなる。これが痛みの認知的あるいは情動的側面である。例えば後頭頂葉が機能不全をきたすと、身体イメージ低下といったneglect-like syndromeを引き起こす。一方、島皮質、前帯状回、内側前頭前野は疼痛の情動的側面に関与する。現に、社会的痛み(心の痛み)を感じた場合にも活性化する。特に疼痛の主観的強度とこれら活動は強い相関を示す。こうした領域が過活動を起こすと、それを制御する背外側前頭前野の機能不全につながり、それに伴いうつ等の精神症状を引き起こし、それにより慢性化が継続するといった悪循環が考察されている。このように疼痛の認知的あるいは情動的側面は、慢性的な脳の機能不全として捉えられる。
したがって、これら脳機能を再組織化させて行くニューロリハビリテーションが必要であることは言うまでもない。

本講演では痛みおよび鎮痛の脳内機構を解説し、神経科学に基づいた痛みのニューロリハビリテーションの具体例を示して行く。

【本セミナーについて】
会場はホールとなっておりますので、バインダーをお持ち下さい。(机・テーブルなし)

その他:
【受講料】12,500円(税込)

1)受講料は、当日会場にてお支払い下さい。
2)開催日を含め7日前からのキャンセルについては、キャンセル料(受講料全額)が発生いたします。

問い合わせ先:
株式会社gene
〒462-0059 名古屋市北区駒止町2-52リベルテ黒川1階
TEL:052-911-2800(セミナー担当まで)
URL:www.gene-llc.jp

応募方法:
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( http://www.gene-llc.jp/seminar_info/?id=1482824318-227734)より

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