言語聴覚士は、言語聴覚障害や摂食嚥下障害のある人たちのリハビリテーションを行う専門職です。我々は、医療・保健・福祉・教育などの場面で日々の臨床や教育の仕事に携わるだけでなく、それらの障害の正しい理解を周囲の方々や社会に発信する義務があり。また、我々自身の臨床能力を高める必要があります。職能組織とはそのような意味があり、これは専門領域の発展になくてはならないものだと考えています。
東京都言語聴覚士会は東京都に在職または在住する言語聴覚士の職能組織の地方団体として、2009年に任意団体として発足し、これまで様々な活動をしてまいりました。このたび、より社会的な活動を行っていくために、法人格をとり、2017年度から一般社団法人東京都言語聴覚士会として新たなスタートをすることとなりました。我々を取り巻く社会はどんどん変化しており、障害のある人たちがその人らしい生活を送る支援はこれまでにも増して様々な側面から考えなければなりません。当会では、引き続き以下のような活動を目標にしてまいります。①東京都の地域の医療・保健・福祉・教育に貢献する、②言語聴覚士の質の向上をはかる、③言語聴覚領域の学問としての発展に寄与する、④関連団体との協働を実践する、⑤全国組織である日本言語聴覚士協会との連携をはかる、の5つの活動です。
このような活動を実現するには、会員一人一人の力が必要です。東京都に在職・在住する言語聴覚士のみなさんが一人でも多く参加していただくことを願っています。