日時:
2019年11月17日(日)
10時00分~12時30分 第1部:講義
14時00分~16時30分 第2部:事例検討
会場:
八洲学園大学8階8A教室
住所:〒220-0021 横浜市西区桜木町7-42
内容:
■案内
ウィニコット、フェアベーン、バリントらが英国独立学派の第一世代とすれば、リトル、カーン、コルタートらが第二世代となり、現代の分析家たちは第三世代となるだろう。ここでは、現代独立学派の中でも際立った理論を展開しているA. グリーンとC. ボラスの理論を紹介し、その影響の広がりについて論じたい。
グリーンはフランスの精神分析家で、デッド・マザー・コンプレックスで有名である。彼は、ラカンからの強い影響を受けながら、境界例患者をどのように理解するか、ということから出発し、フロイトの精読を通して、メタサイコロジーの再検討を行っていった。その中で、ウィニコット、ビオンの理論との出会いを経て、死の本能論の再検討を通して、ネガティブthe negativeの概念化に至っている。
ボラスはグリーンからも強い影響を受けているが、ウィニコットのいう本当の自己とはどのようなものかということに関心を向けて変形transformationの理論を展開した。また、精神分析の現場においてどのようなことが展開しているかを詳細に見ることを通して、無意識を再定式化する作業を行った点で、グリーンの仕事と重なり合う点が多い。
このセミナーでは、グリーンとボラスの仕事を概観するとともに、彼等がどのように現代対象関係論に影響を及ぼしているかを素描したい。
■講師の先生のご紹介
館 直彦 先生
たちメンタルクリニック院長、大阪市立大学教授。大阪大学医学部卒業後、東京慈恵会医科大学精神医学教室、多摩川病院院長、天理大学教授を経て現職。資格は医学博士、臨床心理士、日本精神分析学会認定精神療法医・スーパーバイザーなど。著書には太陽が破裂するとき-統合失調症の謎(監訳 創元社 2017)/ウィニコットを学ぶ-対話することと創造すること(岩崎学術出版社 2013)/現代対象関係論の展開-ウィニコットからボラスへ(岩崎学術出版社 2012)/終わりのない質問-臨床における無意識の作業(訳 誠信書房 2011)など多数。
その他:
■参加資格
臨床心理士、公認心理師、ST、大学院生など、開業臨床に興味のある方ならどなたでも参加可能です。
問い合わせ先: info@yokopsy.com
応募方法: (1)名前(2)所属(3)メールアドレス(4)臨床心理士資格の有無、を明記して、info@yokopsy.comまでご連絡ください。銀行口座をお知らせしますので、振込をしてください。振込を確認できた時点で申込確定となります。
ホームページ: https://yokopsy.com/index.php/seminar
10月
2019