1月8日 失語症者向け意思疎通支援者養成事業勉強会のQ&A

Q1.失語症者向け意志疎通支援者の実習受け入れ先について。
各友の会・サロンごとに運営の仕方も様々(STが仕事として関わる所、STがボランティアで関わる所、STは不在で当事者だけ、あるいはボランティアや会話パートナーが手伝っている所等)だと思われる。STが不在だが、失語症者が活発に活動している会、サロンに関して、何か考え(例えば、若いSTを派遣し、勉強しながら、活動も支援してもらえるようにする等)があるか?
A1.意志疎通支援の実習生にはSTによるフィードバックが必要なので、初年度はSTがいる所、STが実習生を見に行ける所を実習先として、今現在は考えている。しかし、実習生の指導者として考えられる職種は、ST等となっている。将来的には、非常に優秀な支援者を実習指導者とし、ST不在の会も実習先として考えていけたら、と思う。

Q2. 派遣について。
適切な支援のためには、失語症の方のタイプや注意点を理解していた方がよい支援につながると思う。今後、派遣の時に、どこかがそれらの情報を持ち、派遣の際の参考にしていくのか?
A2.派遣の際は、コーディネーターが間に入って調整を行う予定。失語症の方だけでなく、どのような支援者がマッチングするか、も重要になってくるので、コーディネイトが必要と考えている。そういう意味で初期の頃は、もしかしたら、(マッチングできる)支援者がいないということもあるかもしれない。
また、例えば、実際に実習サロンで支援者と失語症のある方の顔合わせが出来たらよいと思っている。とはいえ、派遣は再来年度。予算もまだ不透明。現在検討中である。

Q3.障害者手帳について
この事業は、障害者総合支援法の地域活動支援事業であるため、支援を受けたい失語症のある方は障害者手帳を持っているという縛りがあるのか?
A3.失語症のある方には手帳を持っていない人も多いので、手帳の所持には無関係と厚労省より説明があった。

Q4.受講生について
広く、一般の中から支援者を募集する、とのことだが、養成期間を終えても、この人はどうか?という素質のない方の場合はどうするのか?
A4.受講前の試験について、東京都に聞かれたが、初期は人数も必要なため、試験の実施をしないと回答した。どのような資格であっても、不適合な人は出てくる。現時点では、派遣の際に線引き(例えば、簡単な仕事のみ担当をしてもらう)等を考えている。現時点では、40時間を受講すれば、支援者として登録される。

Q5.派遣について②
派遣したら、うまくいかなかったということもありえるか?
A5.そういうこともありうる。そのため、(支援者と失語症のある方の)マッチングが必要。
また、より専門性を高めるために、次年度に専門性の高いコースも用意されている。

Q6.受講人数について
養成講座にどのくらいに人が参加すると考えているか?
A6.蓋を開けてみないとわからない。これまでボランティアとして活躍している人は大勢おり、その中で、ボランティアのまま活動の継続を希望する方もいる。モデル事業の受講者は支援者として働けるようにはなっているが、それ以外の方は、経験者であっても40時間の講座を受けないと登録されない。
受講は先着順ではなく、選考とする予定である。また、定員を超えて受講させる、ということはない。

Q7.講座の欠席について
40時間の講座の中で欠席があった場合、補講は考えているか。
A7.来年度は補講は考えていない。厚労省より8割の受講で登録が可能と言われている。とはいえ、必修に近いコマはあると考えおり、もし、それらを欠席される方がいたら、来年度同じ講義を受けることで代替とするか、等考えている。また、地震等で講座自身が中止となった場合は補講も考える。

Q1-①.実習受け入れ先について。友の会やサロンとある。各地で運営の仕方も様々だと思うが、STが仕事として関わるところ、STがボランティアでやっている所、STがおらずボランティア、会話パートナーだけの所様々だと思われる。STがいないけれど、失語症者が活発に活動しているところに関して、何か考えがあるか?例/STに入って勉強していただき、活動してもらうなど
A. 議論があり、まだ明確には決まっていないが。STがいるところで実習をと考えている。東京都内にある失語症友の会で、STが責任者として名前を連ねているところからは、協力したいというお申し出も実際きている。それだけで足りない時に、どうするかは、今後詰めていく。受講生にフィードバックするSTがいないと養成ができないので、今年は、STがいる友の会に実習をお願いする予定。今後、研修を兼ねて、若いSTを派遣することも考えていきたい。

Q1-②最近は、STが友の会に出にくい時代。これをきっかけに、若いSTを派遣して勉強してもらうとか、協議会に入るきっかけにつなげてもらえるといいな、と思う。

A..ボランティア活動は学校単位・単位の1つと考えている学生が多い中、自分の職能でボランティアが出来るということに気付かない若い人が多い。職業人として自分の臨床だけで一杯の人も多い。そんな中、目の前の患者さんの生活や家族の思いを学べる場として友の会は有効。合同サロンに自分の患者さんを連れてくることをきっかけに学んだり、退院後の生活への気づきのきっかけになったり、利用者さんに友の会を新規に紹介するきっかけになるといいな、と思う。また、合同サロンが仲間づくりのきっかけとなってもよいと思う。失語症の方も色々、選択肢の1つとして考えてもらえると嬉しい。
来年度は、STが手伝っている所、行けるSTがいる所を考えている。会話パートナー・失語症だけというところは想定外。今後、非常に優秀なパートナーさんがいる所なども考えていくと思う。(実習担当者は言語聴覚士他と書いてあるので)

Q2.適切な支援のためには、失語症の方のタイプや注意点がわかっていた方が支援につながると思う。今後派遣の時に、どこかがそのような情報を持っていて、派遣の際の参考にするのか?
A2.派遣の際は、コーディネーターが間に入って調整を行う予定。失語症の人のことだけでなく、どのような支援者がマッチングするかも重要になってくるので、コーディネイトが必要と考えている。初期の頃は、もしかしたら、支援者がいないということもあるかもしれない。例えば、実際に実習サロンで顔合わせなどが出来たらよいと思っている。とはいえ、派遣は再来年度。予算もまだ不透明。現在検討中となっている。

 

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